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2001年3月9日

 驚いたことに国土地理院の25,000分の1地形図がウェブで公開されている。[地形図閲覧システム検索インデックス]。去年の夏頃から試験公開が始まっていたらしいのだが、今になって気づいて一驚を喫した。まさか官庁がこんな大公開をやるなんて、ウェブもここまで来たかというのが正直な感想。行ってみると、膨大な1:25,000地形図が確かに公開されている。掛け値なし、まるごとである。カラー画像ではなく、単色のPNGファイルだが、等高線などは印刷されたものそのままで、プリントアウトすれば十分実用に耐える。そのうえナビゲーションもとてもわかりやすく親切だし、やってくれたなという感じ。1:25,000地形図は数が多いだけに、書店でも周辺地域や有名山岳のものしか置いていないことが多く、遠くのマイナーな山について調べたい時は、地図の入手に苦労することが多かった。その意味でも、今回の公開は的を得たものだと思う。
 もちろんこれは国土地理院の快挙だが、考えてみると、そもそも官庁が所有するデータは国民の知的財産であり、本来だれでも無料で容易に入手できるようにすべきもの。金取って政府刊行物センターで売る前に、ウェブで全面公開。それが今後の原則になればいいと思う。