雪の明神平はいつ行っても美しいが、今日のように快晴の下、霧氷が輝く日は、プラチナとダイヤモンドの宝石箱に放り込まれたような、まばゆい形象に心を奪われる。 古いロープトゥの支柱が残る大斜面まで登って、稜線の眺めを楽しみながら昼食をとっていると、紺碧の天蓋に銀の糸を懸け渡すように、ジェット雲がゆっくりと伸びていった。