加賀白山に登るなら、夏山というにはまだ少し早い6月がいい。 人が少なく残雪が多いのが嬉しいし、花もそこそこ咲き始めていて、梅雨の晴れ間を待って毎年出かけている。 使うのはいつも観光新道。 黒ボコ岩までの花の道は、その先一転して雪と岩の世界に変わり、山頂の火口湖群もまだ雪の下だ。 翠ヶ池にはペンギンを遊ばせたいような氷の島がなるほど翠に染まりながら浮かんでいて、汀でフルーツ缶など冷やしつつ憩うのも、毎年の楽しみになっている。