快晴の週末をつかまえて但馬東山から鳴滝山まで歩いたら、尾根はずっとブナの大木の純林で、枝という枝には最大級の霧氷がびっしり。 コバルトの空に純白の氷雪が輝きこぼれる清絶無比のブナの伽藍の連なりは、夢というにはあまりに刻印が深く、現実というにはあまりに純粋で、スノーシューの一歩一歩に身を任せて、いつまでも漂い続けていたかった。