日本的に夫婦椈とでも呼びたい所だけど、椈に雄雌はないから、兄弟椈、あるいは双子椈。 同じ年に近くに芽生えた2本の幼樹が、ふつうはだんだん優劣ができて、やがて一方が枯れてしまうはずが、よほど環境がよかったせいか、絶妙の距離だったためか、どちらもすくすくと育って、この見事な2本で1株といった枝振り。 感心して思わず写真を一枚撮っただけで通りすぎてしまったけれど、幹の間に腰をおろしてしばらく休んだなら、囁き交わす椈の声が聞こえたかもしれないな。