駐車場の車の中で目が覚めてルーフから顔を出すと、これから歩く山が朝陽に染まっていた。 2500mを越える山なのにとても近い感じがして、思わず地図を出して確かめたが、きっと朝の澄んだ空気と、残雪が飾るやさしい山肌のせいだったろう。 次の日は、行けども行けども終わらない登りの中で、山の大きさを思った。