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朝日岳1999.7.28

 千代の吹上という風流な名前の乗越に出ると、登山者が少ないせいか、道がそのまま綺麗な小砂利の敷いたロックガーデンだった。
 人が荷を降ろしそうな、路傍の小岩の周辺にも可憐な花たちが咲き誇っている。
 そっと近づいて写真を何枚か。
 また次の夏もよろしくと、早々に立ち去ったが、わずか数分間の記憶が今も宝石のようだ。